狂言を「知って」「体験」してみよう!

大蔵教義(能楽師 狂言方 大蔵流)が主催する“レクチャー×上演”型のワークショップ。
中世のショートコントとも呼ばれる伝統芸能「狂言」について、
その成り立ちや観賞のポイントなどを、楽しく分かりやすく解説していきます。
さらに、フォレリウムにちなんで盆栽がキーアイテムとなる「盆山」を実際に舞台で上演。
狂言の面白さを身近に感じられるようになる画期的なプログラムとなっています。

1. 狂言って何?
2. 「盆山」紙芝居
3. 「盆山」上演
4. 狂言を体験してみよう!

〜「盆山」あらすじ〜

世の中では盆山が大流行。ある男が、盆山をたくさん持っているという知り合いの家に盗みに入ろうと思いつきます。裏口の垣根を持参したノコギリで切り、まんまと邸内に忍び込みますが、盗人の気配に気づいた家の主に見つかってしまいます。

男はとっさに盆山の陰に隠れますが、盗人の正体を見抜いた主人にさんざんとなぶられてしまいます。「あの陰に隠れたのは犬じゃ」「猿じゃ」と言われるたびに、鳴き声をまねてなんとか切り抜けようとするのですが、とうとう「鯛じゃ」と言われてしまい——。「鳴かずば人よ。芋刺しにしてやろう!」と脅された男。

最大のピンチをどうやって脱するのか!?その答えはぜひとも舞台にて確かめてみてください。 ※【盆山】ぼんさん。一畳ほどの大きな箱庭。その中に枯山水などをしつらえ、風流な景観を楽しんだと伝えられている。

大藏教義(おおくら・のりよし) 唱和56(1981)年生まれ。二世大藏吉次郎の長男。祖父である第二十四世宗家・故大藏彌右衛門および父に師事。大蔵流吉次郎狂言会同人、公益社団法人能楽協会東京支部会員。四歳で『業平餅』の稚児役で初舞台を踏み、以来、各能楽堂の舞台にて狂言方を務めながら全国各地での学校公演、「狂言LABO」などの自主企画を通じて狂言の普及に努めている。能楽四役で構成されるユニット「能楽【談】ディズム」のメンバーとしても活動中。